今回の主催は、地元の自治体が、様々なボランティア団体の活動を支援しているセンターが行っていた。最初にセンター長さんが挨拶で言われていたのだが、本来、依存症や引きこもりなど、精神的な病の話は、保健所の管轄だ。それがボランティアセンターがこういった企画をしたのは、ネット依存や引きこもりの問題は極めて個人的な話でもあり、行政による介入、フォローできない面が多いというのが現状なのだという。その中で、ボランティアとして何かができないかを模索、試行している中での開催のようだった。

講師は、国立久里浜医療セ...
続きを読む≫ 2013/03/09 16:52:51 メイン
さて、今回この講習会に参加して、今これを書いている俺自身について書いておく。
最初のファミコンのドラクエでは、72時間、トイレと水だけで、ひたすらやり続けたw
プログラマーが仕事になったが、ひたすらのめり込んだ。まだネットワークゲームがなくて良かったとも言える。はまるものがプログラムだったので、お金にもなるし仕事としても成立した。
今でもネットもゲームも好きだが、「ネット以外楽しいものはない!」ということはない。しかし、ネット依存に陥っている人と、それほど精神構造に違いはないんじゃないかとも、今...
続きを読む≫ 2013/03/09 16:54:07 メイン
ネット依存の度合いを調べるIAT(Internet Addiction Test)というのがある。また韓国で使われているK-Scaleというのもある。後でまた詳しく書こうと思うし、サイドメニューの下に、リンクもはっておく。
このITAのテスト項目を、久里浜のセンターが成人相手 7000人に実施した。結果は2%に、ネット依存の傾向が見られた。人口の偏りなどを考慮して、推計すると、成人で270万人(男性153万、女性118万)だと推定された。比較のため、講師があげていた数字はアル中だが、それは80万...
続きを読む≫ 2013/03/09 14:15:29 メイン
ネット依存症は、若い世代や、ゲーマーだけの問題じゃないというのが、外来に来た人の症例を聞いてわかった。何となくだが、ネット依存症というと、ニートや自宅警備をしている10代後半から30歳くらいまでのイメージを持っていたのだが、実際はもっと幅広い。先にも書いたが14歳から86歳までの外来患者がいるんだという。
講習会の中であげられていた実例を書きとめておくが、これについてはレジュメはなく、口頭で講師が話したことを記憶で書いている。細かい点で勘違いがあるかもしれないが、大筋のニュアンスはわかってもらえ...
続きを読む≫ 2013/03/09 14:28:29 メイン
ネット依存症の外来の患者は、MMORPGやFPSなどのネットワークゲームだけの物じゃないのは、先の症例で書いた。しかしそれでも、外来にくる人の70%がネットワークゲームが元であり、10代前半が多いと言う。
今回実施された講習の受講者は、年齢や職業も幅広いと思う。自己紹介ななどなかったが、質疑応答などでわかった範囲では、春休みの大学生、子供を持つ母親、定年退職してヒマそうなおじさんなどがいた。一言で言えば、あまりネットワークゲームなんてやりそうにない人が多かった。
講師は、そういう人を相手に、ネッ...
続きを読む≫ 2013/03/09 14:48:52 メイン
何か好きなことに夢中になることは、常にいけないことだろうか。俺はそうは思わない。寝食を忘れて何かに打ちこむことは、悪いことだろうか。そんなことはない。そうして偉大な発明や芸術だって産まれ来た。
だが、やはり程度もあるし方向性もあるんだと思う。
ネット依存症の害として講師があげていたことはいくつかある。
健康面では視力低下、運動不足、腰痛。正直、この程度なら、まだ笑ってられないこともないというか、ネット依存症じゃなくても、多くのデスクワーカーだって悩んでいるだろう。。俺は長年仕事で、長時間PCを触...
続きを読む≫ 2013/03/09 15:01:44 メイン
俺は、医学、医療については素人だ。
講師の三原先生によると、病気と断じるには「診断基準」が明確になっている必要があるんだそうだ。紹介してくれたのは、アメリカ精神医学会のDSM-IVと、WHOの診断基準だが、まだネット依存症、ネット嗜癖という病名は定義されていない。しかしアメリカ精神医学会のDSMは改訂も続けられていて、現在はDMS-IVだが、次のDSM-Vの試案には「インターネット使用障害」という項目ができている。ネット依存症、ネット嗜癖が病気として、認知されるには、もうそれほどの時日はいらない...
続きを読む≫ 2013/03/09 15:15:15 メイン
さてこの時俺は、講義を聞きながら、山にこもる陶芸家などことを考えていた。「女房、子供を捨て、寝食を忘れてのめり込み、創作を止められず、ロクロや竈が使えないと苛立つ」社会的に問題のある行動とも言えるし、何かを生み出す行動かもしれない。大学の研究者、技術開発の従事者だって、似たような線までいってしまっているかもしれない。
社会性のなさ、家庭を崩壊させたといえば、西行なんかすごいよな。自分の赤ん坊を踏みつけてでも出ていくわけで。あぁ、そういえば、釈尊も出家の時には家庭を捨てたか。

好きな何かに深くの...
続きを読む≫ 2013/03/09 15:17:00 メイン
インターネットには、まだブログもネトゲもなかった。メールとNEWSで、そして貧弱なHTMLのWEBがやっとだった。そんな時代、そんな業界で、UNIXの仕事をしていた俺や周囲の仲間たちは、「IPリーチャブルでないと生きていけない」「俺が死んだらお墓には光回線を引いてくれ」「死んでもネットにつながっていないと成仏できない」など、各自がネットに依存している仕事を自嘲し、そのの重症さを競って話題にした。
寝食を忘れてのめり込んだし、仕事だから利用は止められない。 使えないと仕事ができないので苛立つし、プ...
続きを読む≫ 2013/03/09 15:59:49 メイン
ネット依存症と、ひきこもりだが、俺には区別がついていなかった。
今回の講義で、やっと、「なるほど定義が違うんだなぁ」と得心した。そして対処するべき方法も違うことも講師の先生は警鐘を鳴らしていた。周囲にネット依存症、ひきこもりの人がいた場合、これを区別しないで、何かをすると、かえって重篤にする場合もあるんだという。この2つの差を丁寧に教えてもらったのだが、まず、ひきこもりだ。

厚生労働省による、ひきこもりの定義では「社会的参加をしない」「6か月以上」「統合失調症などの精神障害が原因とは考えにくい...
続きを読む≫ 2013/03/09 16:48:51 メイン